「前頭葉」って聞いたら、大体どの辺りにあるか、みなさんならご存じじゃないかなと思いますが、

この赤い部分がそうです。
「前頭葉」は主に、
論理的思考、外から入ってきた情報の分析、ものごとを客観的にとらえる、判断や決断をする、怒りや悲しみといった感情を制御する
といった働きがあるそうです。
”うつ”はつまり、「前頭葉の機能障害」が引き起こす精神症状だということだそうです。
一方そのほかの脳部位を見ていくと、”うつ”に関わるところとして
「海馬」、「偏桃体」「脳幹」があります。順番に見ていきましょう。
「海馬」(かいば)は、記憶の格納庫です。

ここに、”命の危機”に関係する記憶や、”虐待”、”暴行”や、”とても凄惨な体験”、”過度の精神的ストレス”の記憶が、固定されたように張り付いている場合は、これが”うつ”状態を引き起こす「きっかけ」や「原因」となります。
みなさんも経験がおありかと思いますが、強く激しい感情が伴った時の出来事や思考は、何か月、何年たっても鮮明に記憶に残っているものですよね。
これがいわゆるよく言われる「トラウマ」というものです。
「偏桃体」(へんとうたい)は、感情が湧きおこるところです。

「悲しみ」や「怒り」、「怖い」といった感情は、この「偏桃体」の活動が活発になるほど強く感じられるそうです。
最後に「脳幹」です。

「脳幹」は人間の肺の呼吸や心臓の拍動などの”基本的身体活動”、体温調節や発汗、内臓機能や免疫系などの”生命維持”に関わる領域をカバーしている部分です。
図によると、先程の「偏桃体」」から”視床”を経てこの「脳幹」に繋がっています。
つまり、「海馬」に固定されたネガティブな記憶が、”今ここ”で起きていないことにも関わらず「偏桃体」で負の感情を湧き起こし続け、やがて生命活動をカバーしている「脳幹」がこれを危険に身をさらされていると認識してしまい、メンタルばかりか体調までおかしくなってしまう、
これが、池田さんの言う「うつ」の」正体とのことです。
どうでしょうか。
インターネット上のサイトや書籍などにも、あまり書かれていない、決して一般的ではない見解じゃないかなと思うのですが、みなさんはどうお感じになられましたか?
いろいろなご意見をお聞かせいただければ幸いですので、ぜひコメントの投稿をお願い致します。
次回は、TA(交流分析心理学)の「自我」についてみていきたいと思います。
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