自我ってあると思いますか?

心理学 解説

「自我ってなんでしょう?」

と聞かれても、

「自分自身」

「自分そのもの」、

「意識の存在するところ」

・・・など、いろんな答えが聞こえてきそうなのですが、“TA”(交流分析)は一応、心理学なので、ここからさらに「自我」を掘り下げて考えられた、ある「モデル」があるんです。

ぼくがこれについて池田先生から教わった時、こんなふうに思いました。

「“自我”ってすごく複雑な作りになってそうなイメージだったけど、この見方は画期的で分かりやすく、なにより“おもしろい”!」

これをある程度まで理解すると、“人間関係の悩み”の「半分」くらいが解消されてしまうかもしれません( ゚Д゚)

せっかくご紹介させて頂くので、今回はなるべくわかりやすく、専門用語を一切使わずに、退屈させないよう気を付けて、ご紹介いたします。

まず人間の心の作りはざっくり、こうなっております。

団子さん兄弟みたいですよね。

上から

「親の自我」

「大人の自我」

「子供の自我」

と言われています。

「オレたちの心がそんな単純構造なワケないでしょ!」

「きっともっと複雑だよー!」

と聞こえてきそうですが、このまま先に行かせて頂きます。

こむずかしいウンチクをいうよりも「実例」をもとにこの「団子三兄弟」のそれぞれの働きについてみていきましょう。

例えばあなたがお店でかっこいい靴を見つけたとします。

すると“子供の自我”が

「この靴メッチャかっこいい!ほしい!!ねぇ買ってよ!?」

とおねだりします。

すると“大人の自我”が、

「ほう、“子供の自我”がこう申しています。どうしますか?」

と尋ねます。

すると“親の自我”は

「いけません!今月はそんなものを買っている余裕はありません!却下です!」

すると再び“大人の自我”が、

「確かにその通りですね。では来月まで自炊して食費を節約して、今日の靴代を捻出するということでいかがですか?」

と提案して、“親の自我”が

「それならよいでしょう。買っていいですよ。」

と言います。

“子供の自我”はニッコリ顔(*^-^*)で、靴を手に取ってレジに走っていく、というわけです。

これは生活のほんの一場面の“心の動き”を切り取ったもので、一例にすぎませんが、他のあらゆる場面で、人の心の動きを科学的に解釈することが出来るばかりか、私たちが実生活において、

「こんなとき、自分自身がどのようにふるまうと良いのか?」

ということへのヒントさえ、教えてくれる時があるのです。

“親の自我”は私たちが生まれてから大人になるまでにモデルとなった、周りの大人の「ルールや決まり事」、「学んだ知識や常識感」が入っています。

 “大人の自我”は大人になるにつれて備わってくる「物事を事実に基づいて客観的に分析し、考え、判断する」役割をになっており、

 “子供の自我”は、生まれながらに誰もが持つ「喜びや悲しみといった根源的な“感情”や、子供らしい素直な“欲求”」が詰まっているところです。

もう少し深堀りしていくと、

「これが複数の人間同士の交流においてはどのように作用しあうのか?」

それから、“親の自我”や“子供の自我”は、その異なる側面によってさらにいくつかに分類していくことが出来たりと、さらに複雑に話になっていくのですが、今日はこのあたりにしておきますね😅

今日の記事をお読みになって、「人間の心」を科学することの面白さを、少しでも感じてもらえたら幸いです。

次回は、池田登さんが言っていた「心の動きは脳の動き」ということに関連して、僕たち人間の脳ってどうなっているのか?

人はなんで悩んだり傷ついたりして、失敗や挫折を繰り返してしまうのか?

について、お話してみたいと思います。

それではまた!😄

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